マーケッターなら必ず読んでおいかないといけない1冊。
「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」著者は神田昌典氏。
初版は、2002年12月と書いてあり16年前に書いた本ですが古さは全く感じられません。
内容は当然今も使える内容であり、この本読まずしてマーケッターを語るのはあり得ないと思えるほどです。
読んでみると「まあ~、よくここまで考え抜いたな」と衝撃を覚えるとともに人に教えるのは勿体ないと思える内容でした。
ただ、どんなに紹介しても読まない人は読まないし、戦略については日本人の大多数が考えないので別段読んだ人の優位性は揺らがないので紹介しても問題ないなと感じました。
マーケティングを是非学びたいという人だけ読んで下さい。そういう方には、読んでおいてよかったと思える本です。
戦略構築法の6つの要素をステップ・バイ・ステップで思考して事業戦略を作る前段階までを紹介したいと思います。
一つ一つの要素は、余りにも深く内容が濃いので是非読んでもらいその驚きを体感してもらいたい。
この本の凄さ
他の戦略書と差4点
- この本は、コンサルトではなく起業家が書いた本と協調している。
神田さんはコンサルというイメージがあるが複数の企業を経営していて業界地図を塗り替えている。 - 普通の規模の会社を前提に議論が進められている。
確かに良くあるのが大手コンサルタント会社がクライアントに提供する内容がかかれてクライアントも規模が大きく現実味がない。 - 60分間という題名だけあって戦略の構築にスピードを重視している。
良くあるのが時間をかけて分析して等の戦略書がよくあるがそれとは一線を画している。 - トップダウンでの戦略ではなく、戦略を創造していく過程で戦略発想を身につけチーム全体で戦略を考える。
経営者はコーチ役として導いてあげる姿が望ましいとしている。
これを読むと本当によく考えられているなと感じる。
そして理想的で簡単ではないが実践的である。
まず戦略の現状
以前は戦略がなくても右肩上がりの状況で売り上げが取れていた。
なので現状ほぼ戦略を考えていない経営者が多い。(考えていたとしても本で適当に読んだくらいの知識)
そもそも戦略と戦術が分かっていない人が多いのではないか。
店舗では困ったら整理整頓ばかり唱え、昔と違ってそれでは売上とれないのに下に整理整頓ばかり言ってくる上が多い。
戦略と戦術すら分かっていない戦略がない典型例だ。
とりあえず戦略とは何かを頭にいれておきたい。
戦略には4つの条件がある
本書に書いてある戦略について紹介する。
- 戦略とは、順番である。
簡単に言えば何でもやるのが戦略がない企業。自社が強い分野を選択し、その分野に集中してリソースを投入していくのが戦略がある企業。分かり易いんじゃないだろうか。 - 戦略は見えない。戦術は見える。
戦術は戦争で言えば弓矢や鉄砲で武器だ。(営業トーク、プロモーション、チラシ)。戦略は一貫性を保ちながら計画を実行すること。(何を使って誰に対して戦うか、どのような陣形か、いつ仕掛けていつ離れるか) - 戦略とは予測力である。
経営計画の数字を達成できないのは経営者の予測力がないからであって、すでに経営者失格であると言われるように予測力が必要である。予測力がないといつ攻めて、いつ引くかができず戦略にならない。 - 戦略とは圧倒的な強さである。
数%の伸びを計画するのはこの本では戦略ではないと言い切る。業界地図を塗り替えるぐらいの強さが戦略であると位置づけている。
1,2は戦略を少しかじったことがあれば聞いたことがあると思う。
ただ、3と4は他の本には載っておらずこの本独自かなと思える点である。
戦略構築法6つの要素
上記でいろいろ言ってきたが戦略構築法で事業戦略を作る為だ。
戦略構築法とは、6つの要素を一つずつ思考し事業戦略を作る。
6つの要素とは、1.商品、2.顧客、3.競合、4.収益趣味レーション、5.タイミング、6.メッセージになる。
これを順番通り考えながらやっていき戦略をつくる。これからが本番だ。
一つ一つの要素がとにかく深くて役に立つ。この要素が凄く大事になる。
例えば一つについての要素、商品についてたが商品ライフサイクルについて詳しく書いてあり、導入期、成長期前半、成長期後半、成熟期の状況、どこでどの程度の収益でどの期間ぐらい続き、ライフサイクルに基づいたビジネスモデルの作り方から参入タイミングなど目から鱗状態が続く。
これを踏まえながら戦略考えていくんだから考えてないところは厳しいことは言うまでもない。
是非読んで学んで戦略について深めていってほしい。