漫画バビロン大富豪の教え

この本の「漫画バビロン大富豪の教え」は、1926年にアメリカで出版された「バビロンいちの大金持ち」を翻訳、漫画化したものだそうです。

漫画なので一つ一つの教えがイメージともに頭に残るので忘れづらいのが良い点です。

また、漫画なので直ぐに読める。私は一日で読めましたので時間がなくそれでもお金に愛される法則を学んで実行したいという方にお勧めです。

内容は、古代バビロンを舞台にした物語を通してお金に関する悩みを解決する方法が書かれています。

教えは、非常にシンプルですがこれは普遍的で黄金に愛される七つの道具です。

黄金に愛される道具は、7つあります。本書では、7つの道具にそれを昇華させた5つの黄金法則があります。

これを常に頭に入れておけば今よりもお金に困ることはないでしょう。

ただ、読むときに注意してほしいのは本当にお金に愛されたい、お金を増やしたいと思うこと。それがなければどんなに素晴らしい法則を教えられても実践しようと思わず、時間の無駄です。

そう思わない方は、今すぐ読むのを止めましょう。

最初に大事なのは

まず前提として大事なことがあります。

よく言われる例えですが無人島で何も持っていない者にその日の魚を与えても意味がないということです。

食べてしまえば食べるものがなくなり餓死してしまう。

となると大事なのは、魚の釣り方を教えること。

お金もそうでお金をただ単純に貰うことよりお金を増やす知恵の方が大事なのです。

黄金に愛される7つの道具は、その知恵にあたるのです。

黄金に愛される7つの道具

本書は、ストーリー仕立ての漫画ですので実際読んだ方が分かりやすいですし、黄金に愛される7つの道具もストーリーで頭に残りやすくなっています。

漫画と言えども繰り返し読んで7つの道具のストーリーを頭に叩き込みましょう。

黄金に愛される7つの道具とは

黄金に愛される7つの道具
  1. 収入の十分の一を貯金せよ
  2. 欲望に優先順位をつけよ
  3. 貯えた金に働かせよ
  4. 危険な天敵から金を堅守せよ
  5. より良きところに住め
  6. 今日から未来の生活に備えよ
  7. 自分こそを最大の資本にせよ

これが7つの道具です。

ここからは、私なりの解釈で短く説明します。

1.収入の十分の一を貯金せよ

この1番がかなり肝になると思います。

収入の十分の一を貯蓄するのは厳しいと思うかそこまで厳しくないと思うか人それぞれだと思います。

厳しいと思う人は、次の項の2番が重要になるなので次の項を見て頂ければと思います。

十分の一では少ない?と思う人もいるでしょう。全く十分の一以上貯めてもいいのですが最低十分の一は貯めないといけません。

例えば年収400万の人がいたとしたら年間40万貯めれることになります。あれ?40万だけ?と思うかもしれません。

ただ、

  • 10年だと40万✖10年=400万
  • 30年だと40万✖30年=1200万

になります。

この30年後、0円の人と1200万の差は、雲泥の差です。

2.欲望に優先順位をつけよ

収入の十分の一を貯蓄に回す。そもそもこれがなかなかできないから困っているんじゃないか?と思う人もいるでしょう。

でもそうではないのです。

人間の欲望には際限がない。収入が沢山ある人もそうでない人も等しくお金が貯まらないのは、この欲望に負けてしまうからです。

収入の十分の九で生活すると決めてしまえば本当に必要なものは何なのか?を真剣に考えます。

優先順位を決めて生活することが大事なのです。

3.貯えた金に働かせよ

お金を働かせてお金を得る。ん?となるかもしれないが労働してお金を得ることもあるがお金が増えるのはそれだけじゃないということです。

本書のバビロンのストーリーでは、お金を貸して金利を得ています。

お金でお金を増やしている典型的なパターンです。

現代では投資信託や株等、投資などもお金でお金を増やしていることになるでしょう。

4.危険や天敵から金を堅守せよ

金というものは、不意になくなってしまう危険性を持っています。

先ずは元金を守る。大きく儲けようとして有り金を全て差し出すのは愚かである。リスク管理は、しっかりやらなければならない。

また、お金があると儲け話も舞い込んでくる。自分の感覚に頼らずその道のプロに相談するのが重要になる。(よく知らない儲け話は手を出さず専門家の話をじっくり聞いて内容を納得してからじゃないと駄目だということです。)

3(貯えた金に働かせよ)で貯えた金に働かせるときに気を付けなければいけない。

5.より良きところに住め

住居はただ安くて広いところに住めばいいと思いっている人が多いとか。

住居は幸せと密接に関わっているので住居は心を豊かにする投資と思えとのことです。

ただ、住居は幸せになる投資と言っても1の原則(収入の十分の一を貯蓄)は外してはならない。

6.今日から未来の生活に備えよ

将来の不安に備えなさいということ。

将来、怪我や病気などで働くことを一時的にでも休まなければならないこともある。

そうすると収入が途絶えてしまう。

ですので将来の不安の為に今日からコツコツと貯めてそれに備えよという教えである。

7.自分こそを最大の資本にせよ

本書では動いたものとそうでない者となっています。

教えを聞いても全く動かないものは成功しない。

目的に向かって動き、常に自分を成長させることが重要ということである。

それこそが自分を資本にすることになる。

これが黄金に愛させる7つの道具の解釈です。

5つの黄金法則

黄金に愛される7つの道具は、自分なりの解釈で極端にへし折りましたがざっと説明しました。

本書のストーリーでは、主人公が黄金に愛される7つの道具を授かって旅に出たのですが上手くいかず一文無しの状況になりました。

旅に出る前に師匠に一文無しの本当に窮地に立たされるとき以外は絶対に開けるなという知恵の袋があります。

一文無しになった主人公が知恵の袋を開けると粘土板に7つの道具を昇華させた5つの法則が書かれていました。

そこには「金を失い、飢餓に苦しむ今だからこそバビロンの植物が大地の水を吸い込むように身体に染み渡るだろう。」と。

本当に大富豪になりたいと心の底から思わなければ5つの法則も無駄になります。

ですのでここで5つの法則をパパっと書いても為になりません。

本当にお金に困らない人生を送りたいと思う方は、是非本書を読んでみて下さい。

まとめとお勧めな人

本書は、お金に縛られずに充実した人生を送る為の人類不変の知恵が書かれています。

手にするのは、お金だけじゃなく充実した人生もなのです。

この本をお勧めな人
  • 本当の意味でのお金持ちになりたい人
  • 目先のお金を得るためのテクニックではなく、お金に愛される知恵を付けたい人
  • お金に振り回される窮屈な人生から解放されたい人
  • 夢を叶える、人との絆を深める、それぞれの豊かな時間を歩みたい人

ABOUTこの記事をかいた人

現在書店員。ジャンルは、ほぼどのジャンルも経験ありますがビジネス書の担当することが多いです。 本は人生を変え、世界を変えると思っています。 単純に知ることが本当に楽しいです。