人工知能ってニュースでめちゃくちゃ出るようになりました。
SF的ロボット(宇宙人?)みたいなものとか、ロボットが戦争するとかまたは仕事を奪うとか様々。
何となく分かっているようで分かっていない。
人工知能って何?と聞かれてちゃんと答えられるような人は世間では少ないですよね。
そんなときにたまたま「マンガでわかる人口知能AIは人間に何をもたらすか」という本を見つけ、マンガなら簡単だろうということで読んでみました~。
しかも監修が松尾豊氏で人工知能ではめちゃくちゃ有名な方です。
読んでみて内容が深い(汗)。めっちゃ深い(汗、汗)。
とりあえずまとめてみます。私も人工知能本は初めてです。
そもそも人工知能って何?
人工知能というと一般のイメージで言うとロボットが人間の代わりにばりばり何かをやってしまうイメージがあると思います。
ただ、人工知能というのはロボットそのものではなく、単純に言うとロボットの脳にあたる部分になります。
ロボットでも決められた動きしかできないのは、人口知能と言わないのです。
そうなると人口知能の定義なんですが専門家でもふり幅が広く分かれていて
- 人工的につくられた知能を持つ物体
- 知能を持つメカ、心を持つメカ
- 人工的につくられた人間のような知能
などがあり(もっと沢山意見がありますが)、物体、メカ、知能など分かれています。
この本では松尾豊氏監修ですので「人工的につくられた人間のような知能」をベースになっています。
私はこの本しかまだ読んでませんからこの人工的につくられた人間のような知能が今のところもっともしっくりきます。
更に人口知能と呼ばれているものを4段階に分けています。
“アバウトに抜き出して引用”
レベル1 単純な制御プログラム 制御プログラムで人工知能とうたっているだけで制御工学の技術を利用されているだけ レベル2 古典的な人口知能 入力と出力が洗練されており振る舞いが多彩で診断プログラムがこれにあたる レベル3 機械学習を入れた人口知能 検索エンジン、ビックデータをもとに自動的に判断、入力と出力がデータをもとに学習されているもので機械学習のアルゴリズムを利用 レベル4 ティープラーニングをいれたプログラム 機械学習をする際のデータの変数自体が学習するもので今日のディープラーニングがこれにあたる。
このような4段階に分かれており昨今の第3次人工知能ブームは、レベル3,4の機械学習、ディープラーニングによってもたらされました。
人工知能の歴史
え?今ブームは第3次なの?と思った方もいると思いますが結構昔から研究がされているんですね。
ということで人工知能の歴史をさらっておきます。
第1次AIブーム | 1950年代後半~1960年代 |
第2次AIブーム | 1980年代 |
第3次AIブーム | 2000年代から徐々に |
こんな感じになるようです。
第1次AIブーム
人工知能という言葉が初めて登場したのは1956年に開催された「ダートマス会議」。
ダートマス大学に在籍していたジョン・マッカーシー氏が人間のように考える機械を「人工知能」と呼ぶようにしたようです。
第1次AIブームは、「推論・探索」の時代と言われています。
将棋や囲碁などゲームへの活用です。
ただ、この方式では非常に限定されていた為、現実の複雑の問題は解決できないという失望感からブームは下火になります。
第2次AIブーム
第2次AIブームは、「知識」の時代と言われています。
例えば病気に関する知識を膨大に入力しておけば医師の判断などの変わりができるし、法律を沢山入力しておけば誰でも法律を出力できる。
現実の世界の問題にも対応できるようになったのです。
しかし、ここでも問題が発生しました。
専門的なものは未だしも常識レベルの知識を入力しようと思うと膨大過ぎて入力しきれず、更に過去との整合性がとえない問題も発生しました。
第3AI次ブーム
今までは、人間が入力した知識以上のことはできなかったんです。
しかしインターネットが普及し、ビックデータを用いた機械学習が発展していきます。
どのようにするかというと説明が難しいのですが超・超・・・超がつくほどざっくりいきます。
例えば今までのやり方は、人間が入力しますから動物の「キリン」を教えるときに今までは1枚の絵や写真を覚えさせてこれが「キリン」ということにします。
そうするとちょっとでも違うとコンピューターは判別できないわけです。
首の長さが何メートル千センチ~何メートルセンチというプログラム書いても色が微妙に違うとかで判別できない。
人間なら特徴で分かるのですがコンピュータは分からない。
そこで
とにかく膨大、めちゃくちゃ膨大なデータを与えて共通項を持つクラスタ分けしたり、頻出パターンを見つけ出すことで「キリン」の可能性が高い自動的に選び出していくわけです。
ただ、機械学習の限界はある程度、特徴量を人間が設計する必要があったんですがディープラーニングによってその特徴量の設計をコンピューターができるようになってきているのです。
ディープラーニングの登場によって第3次AIブームは、飛躍的なブームになっているのが今の現状です。
これからの未来
現在人工知能の分野には莫大な投資が入り、技術開発が加速しています。
カメラ=網膜、ディープラーニング=視覚野になり眼を持つ機械が登場です。
生命の進化をみると5億年前にカンブリア爆発が起きていますが目の誕生が原因だとも言われています。
人工知能の世界にもこのカンブリア爆発が起こる可能性を秘めています。
また、人工知能と直面する課題もあるでしょう。
- 監視ネットワークとプライバシー
- 自動運転車の責任所在
- 人命にかかわるスコアリング
- 人工知能に奪われる仕事
などです。
まとめというより感想
人工知能に関して本を読んでみて凄く楽しいし、面白いなと感じています。
確かにプライバシーや責任の所在、人工知能に奪われる職業もあるでしょう。
しかし、この科学の発展によって身体的不自由な方の助けになり今までできなかった、やれなかったことができるようになったり、お年寄りが諦めていたことが諦める必要がなくなってりすることもあるんじゃないでしょうか。
また、場所や地域に限定されず、話せたり学べたり、より便利になっていくような気がします。
人にとってより良い世界になればいいなと願うばかりです。