入社1年目のお金の教科書というタイトルだけあって基本的なことが書いてあります。
ですので全然お金あるよとかいう方は読んでも意味がありません。
ただ、少しでもお金を貯めたいという方やお金に苦労したくないと思う方は読んでみる価値はあります。
私自身、書店員で何年もビジネス書担当だけあってお金の本は読んできました。
ですので最初はまたこのパターンか!と思うのではないかと思っていましたがちょっと実践してみようかなと思えてる箇所があって役に立ちそうです。
お金が必要な理由
そもそもお金が必要な理由って何なんでしょうか?
当たり前ですが必要な理由は好きなものが買えない、サービスが受けられない、旅行など出かけることができない、学ぶことができないなどでしょうか。
お金がなければ物が買えなくて食べられないですし、必要最低限度の生活が成り立ちませんよね。(奢ってもらうにも毎回とはいきませんしね。)
また私自身こちらも大きいのですがお金がないと自由が制限されると思っています。
そもそもお金があれば嫌いな仕事などはやらなくて良いですし、好きなところに住めますし、食事も自分がすきなものが食べれます。いろんなサービスが受けられますし、得意な人にやってもらって時間の節約にもなります。
結婚したいと思ってもお金を理由に一緒になれないのも嫌ですし、離婚しようと思ってもお金を理由に離婚できないのも精神的にきつい。
お金があることによって得られる自由というのもあるので人生短いですし、お金があって困ることはないと思います。
お金について
お金が必要な理由が分かったところで不思議とお金については学校では教えてくれません。
人生は短いですしお金は人生で切っても切れないものなのに不思議です。
ですので学びましょう。
お金を増やすにはどうしたらいいのでしょうか?
単純に考えれば給料を増やせばいいと思いますよね。収入が多ければお金は増やせると。
ただ、これでは増えないのです。

大多数の人間が収入(給料など)が増えれば支出が多くなります。
これ本当なんですよ。
上の図を意識してないと大多数の人が収入が増えれば支出が増えるんです。
給料増えればブランド物を買ったり、車を買ったり、旅行したり、家を買ったり。
当然必要ならば良いのですが収入増えるとあったらいいなぐらいで買ってしまうんです。
ですので第一段階としては収入が増えると支出が増えてる可能性があるというのを押さえておきましょう。
ポイントはお金の使い方
本書では、お金の使い方として・消費・浪費・投資に分けています。
- 消費(人が生活していくために必要なお金。食費、住居費、光熱費、交通費、通信費など衣食住にかかわるもの)
- 浪費(無駄使いしたお金。ギャンブル、飲み代、タンスの肥やしになっている洋服代など)
- 投資(セミナーや勉強会の参加費、資格所得の為の学費、書籍代、株式投資など)
先ずは、この3つに分けることについて意識することが重要です。
ポイントとしては、ダイエットのリバウンドと一緒でぎちぎちにやるとリバウンドしてしまうので適度な浪費はOKとします。
本書では理想的なバランスを示しています。
給料の消費70%、浪費10%、投資20%。

多少のズレや新入社員など給料が少ない場合は消費の割合が多くなるのは仕方ないですが投資10%以上は確実に確保しましょうとのこと。これがお金を貯めるポイントです。
資産運用の考え方も重要
私自身が考える資産運用をする一番大きな利点は、金融リテラシー高くなるということです。
何故なら損することもあるからです。
損するということは損しないように考える、これが大きい。
確かに世の中は経済成長していくので長期で運用すれば増える確率がかなり高い。
ただ、こればかりは絶対と言えない。
その代わりリスクがある分、リターンも大きいですからお金を持っている人は大体資産運用の知識があってお金に対するリテラシーが高い。
事業で大成功しない限りお金を増やす必衰事項かもしれません。
具体的にどうすればお金が貯まるのか?
ここからは本書を読んでほしいのですが結構詳細に書いてあります。
どんなことが書いてあるかを纏めますと
- お金ノートの作り方(これ私もやってみようと思いました)
- 自動積み立てに関して、銀行口座など
- 所有からシェアする時代の考え方
- 生命保険、スマホ、マイホームか家賃か、クレジットカードについて
- 投資について(単利、複利などの説明)、投資信託についてのポイント
- 給与明細について、年金、確定拠出年金など
私自身はお金ノート以外はある程度知っていましたが基本全部大事です。
これに全く無頓着の人って結構います。是非確認しておきましょう。
当然経済的自由があればこれに越したことはありません。
ただ、そこまでいかなくてもある程度の自由(旅行に行ったり、学んだり、好きなものを食べたり)もお金がなければ享受できないのです。
持ち家買って住宅ローンに縛られている人は奴隷に近い感じですからね。
読んでおきましょう。