哲学と言ったら難しいというイメージがありますよね?
本を読むにしても何から読んでいいのか分からないとか自分にはちゃんと読めるのか?と不安になると思います。
なので敬遠してしまうんですよね、哲学書。
入門書として素晴らしい1冊があります。
つい最近また、再読してやはり素晴らしいなと。
この本読んで分からなければ哲学書読むの諦めてくださいと思えるほどの本です。
この本の特徴
この本の特徴としては、ギリシャ哲学から近代哲学まで大まかにこういう人達がいましたよ。
また、こういう人達はこういう流れからこのような考えを持っていましたよという大まかの流が分かる本です。
例えばデカルト、ヒューム、カントがいたとして一人一人では繋がらない。
ただこの本は、デカルトはこのように考えてそれを受けてヒュームはこのように考えてまたヒュームの考えからカントはこのように考えたという繋がりが分かる。
歴史として捉えられるのは覚えやすいし面白い。この本の最大の特徴は流れだと思います。
ですのでソクラテスのことは、書いてますがプラトンが残したソクラテスの弁明を詳しく書いてある本とかではないです。(ソクラテスの背景や考え方はしっかり書いています。)
各々一人一人の哲学者を詳しく知りたい場合は岩波文庫でいろいろなものが沢山出ているので流れを知った後で興味が湧いた哲学者がいたら詳しく学ぶ方式が良いかと思います。
全体像を知った上で個別に当たっていくのが哲学書をより深く、効率よく学べるポイントです。
この本の構成
この本は、31人の哲学者が出ていきます。
その中で4つの要素に分かれて話が展開していきます。
章
- 真理の真理(絶対的な真理なんてホントウにあるの?)
プロタゴラス、ソクラテス、デカルト、ヒューム、カント、ヘーゲル、キルケゴール、サルトル、レヴィ=ストローク、デューイ、デリダ、レヴィナス - 国家の真理(僕たちはどうして働かなきゃいけないの?)
プラトン、アリストテレス、ホッブス、ルソー、アダム・スミス、マルクス - 神様の真理(神は死んだってどういうこと?)
エピクロス、イエス・キリスト、アウグスティヌス、トマス・アクィナス、ニーチェ - 存在の心理(存在するってどういうこと?)
ヘラクレイトス、パルメニデス、デモクリトス、ニュートン、パークリー、フッサール、ハイデガー、ソシュール
上記の章立てで話が流れていくので繋がりがあって非常に分かり易い、頭に入り易い構成になっています。
例えば3章。エピクロス=神は考えなくていいよ派、イエス・キリスト、アウグスティヌス、トマス・アクィナス=神派、でニーチェ=神は死んだ派になっていて読むと非常に頭に残ります。
またその章に出てくる哲学者の名前も流れの順番通り書きました。
ですのでソクラテスの前にデカルトが存在しているはずがありません。デカルトの前にサルトルが存在しているはずもありません。
この順番が分かっているか分かっていないかでは理解度が全く違うので流れは掴んでおいた方が良いでしょう。
最後に、こんな人にお勧め
この本の内容について触れようと思いましたが止めました。
ぐだぐだ私が書くよりとにかく読んでほしい、哲学の扉を開けてほしいという思いの方が強いです。
読んだから他の本も買いたくなりますから。
なのでとっとと購入してこの本を読んで下さい。
この本の対象者は
対象者
哲学書の最初の一冊目。哲学というものに興味がある人、哲学を体系的に掴めてない人向けです。また、この本は西洋哲学バージョンになっています。
東洋哲学バージョンもあります。西洋哲学バージョンが気に入れば東洋哲学バージョンも読んでみると良いでしょう。
今回紹介した本はこちら。