WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE(現代の孤独と接続可能な経済圏としてのコミュニティ)

komyunithi

題名が難しく感じるので、ん?と躊躇してしまう題名だが要はコミュニティに関する本。

この本は「君たちはどういきるか」「宇宙兄弟」「ドラゴン桜」を仕掛けたメガヒット編集者の佐渡島さんが著者として書いている本でまたその編集をこれまたもの凄い有名なメガヒット編集者の箕輪さんが編集している。

ビジネス書業界的には、またビジネス書担当は絶対読んでおきたい本である。

この本のお勧め対象としては、20代~40代のSNSを積極的に使うなどで更にコミュニティについて関心がある人が向いていますがオンラインコミュニティについてここまで書いている本はなく是非読んでおきたいところです。

WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book)

WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book)

佐渡島 庸平
1,650円(09/22 05:04時点)
発売日: 2018/05/09
Amazonの情報を掲載しています

時代の変化にに対応したコミュニティとは

コミュニティは昔からあったもので人が集まればコミュニティはあった。

著書がキーポイントとして挙げているのがコミュニティの中での安心と自由

昔は村社会(地域コミュニティ)で誰もがその地域で顔と名前が一致し、よそ者が来ればすぐ分かる。

同調圧力が強いがその分安心があった。

高度成長期によって時代は核家族化が進み、小コミュニティ会社コミュニティになり、村社会に比べたら自由が増したが安心、安全は減った。

更に核家族すら弱まる。結婚する人が減り、子供を産む人が減り、会社コミュニティすら終身雇用の崩壊で機能しなくなっている。

圧倒的自由は増えたが所属するコミュニティを失い安心、安全は失っている。

安心と自由は相違するものなのか。

テクノロジーによって安心かつ自由なコミュニティはできるのではないか?

今こそ安心で自由なコミュニティが必要で目指すべきものとしている。

本書では時代ががらりと変わりどのように変わっているかを丁寧に説明し、問題点を浮き彫りにしている。

結構ここの時代の変化の考察が面白い。

持続可能なコミュニティ

本書にも書いてあるが

引用 一度に100万部売れるより10万×10年のほうがいい。

確かにこれは分かる気がする。

一発売れてその後パタリと駄目なよりは継続的な方がいい。

ならばどのようにして継続的に活動できるようにするかという事になる。

ミュージシャンの例やAmazonと楽天の比較などでより深いファンとの関わり方の重要性が分かる。

参加を促す仕組み、コミュニティ作りがめちゃくちゃ重要になる。

多分、これからのビジネスの基本になることは間違いない。

ただ、どれだけこれをできる企業があるだろうか。

現在は、モノではなく心の満足を求めている。

安全、安心の必要性

著者は、安全と安心を今最も重要だと説いている。

コミュニティは全員が同じ方向を向いて動き出すので安全、安心がないとどこかで破綻をきたすと言っている。

熱狂だけでは破綻するのだ。なので優先事項として先ずは安全と安心を作る。

昔はそこまで考えなくても良かったのだがこの情報過多のこの時代は何を受けて良いか判断着かず、友達が良いと言ったものなど安全・安心が重要な時代になっている。

安心の重要性は昔流行ったリミックス版が売れていたり(最低限の面白さは確保できる)するのもそれだ。

ザッポスは、返品自由で対応も素晴らしいカスタマーサービスでお客様の安心を作り上げた。

インスタグラムのストーリーズが流行ったのも24時間で消える安心があったからだろう。

コミュニティーの場合、それぞれの人がどんな行動をし、予測できるようにするのが安全・安心な場にするために凄く重要になっている。

立ち上げ→安全・安心→熱狂→拡大 

とすれば強いコミュニティができる。

対談

最後にこの本の編集の箕輪さんと著者の佐渡島さんの対談になっている。

二人の生い立ちや性格の違いが分かり、コミュニティ作りでのサロンの違いも浮き彫りになった面白い。

ただ、この最後の章で面白いのは、一つは納品主義とアップデート主義

これが面白くて今までは完成された商品をそのまま出していたイメージ、これが納品主義

アップデート主義は作っては、更により良くする為に作品を書き変えていく、アップデートしていく商品のつくり方。

これからは、アップデート主義になるんじゃないかという発想。この発想は面白い。

もう一つは、モノの売り方が例えば本だとコアなファンのnewspicks会員に出して、次にnewspicks全体に出し、書店になり、世間という売り方をしているのが興味深い。

まとめ

読んでみて、いや、深い内容です。とにかく考えられている。

コミュニティの作り方のテクニックとかそういう本ではなく(なぜ、コミュニティなのか)そもそもコミュニティはどういうものかから始まる凄く考えられた本です。

この本を手にする人は、時代の先端に興味がある人だと思うのですが「なるほどね~、確かにー。」と唸る内容となっています。

コミュニティに興味がある人は必読の本です。

WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book)

WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book)

佐渡島 庸平
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ABOUTこの記事をかいた人

現在書店員。ジャンルは、ほぼどのジャンルも経験ありますがビジネス書の担当することが多いです。 本は人生を変え、世界を変えると思っています。 単純に知ることが本当に楽しいです。