この本には、文章を読ませ行動へと動かすテクニックが書かれています。
ですのできれいな文章や文学的な文章を磨く本ではありません。
ブロガー、コピーライター、マーケティング、あらゆるビジネスで成功したいと思う方に向けて書かれた本です。
また、この本は心理的な側面もあるため人間関係を今より改善したい人にもお勧めです。
文章の持つ力
まず押さえておきたいのは、文章の持つ力です。
- 想像させる
- 行動させる
この2点は大きな力です。
例えば「理想の体型」や「理想の美女」は、人それぞれでしょう。
マッチョが理想な体型と言われれば細身な方が良いという人もいるでしょう。美女も一緒で「深田恭子さん」が良いという人もいればいやいや「北川景子さん」という人もいる。
ただ、文章を読むと自分にとっての理想の体型や理想の美女を思い浮かべます。人は足りないところは、勝手に補う性質があるようです。
想像させるということが大きな力です。
もう1点行動を起こさせる
例えば「ビデオカメラ」でも「スカイツリー」でもいいのですがお子さんが幼稚園、小学生だったとします。
ビデオカメラなら「今、この瞬間を残したい、今という時間は二度と戻ってきません」、スカイツリーなら「中学生になると一緒に出掛けたがりません。お子さんとの幸せは今、スカイツリー」となると興味がある方は、行動に移す可能性がぐんと高くなります。
読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす
文章には、行動を起こさせる力があるのです。
更に文章の特徴
他と比べて更に文章の特徴があります。特徴は3つ。
- イメージの操作が容易なこと
- 書き直せる、コピーが容易なこと
- 結果を見直して、微調整できること
文章はイメージ操作が容易というのは、文章のみ気を配っていれば良いということ。当然、リアルタイムや動画だと見なりや身振り。話すスピード、声のトーンなど気を配るところが多くあります。
書き直せるのは、文章だとすぐに文章が書き直せます。また、コピーなどが容易な点も優れている特徴です。
結果を見て微調整ができるというのもリアルタイムは無理で動画でも微調整は難しく、文章の圧倒的な利点になります。
人を動かす文章の3原則
文章の特徴が分かったところで文章の3原則に移ります。
文章の3原則は、文章を書く土台になるので重要です。
- あれこれ書かない
- きれいに書かない
- 自分で書かない
これを意識しながら文章を書くことで行動を起こさせる文章になります。
1.あれこれ書かない
これは、人は受け取った情報が足りないときは想像や予測で判断する習性があるからです。読み手は情報量が少ない文章に触れると自分にとって好ましい方向に想像力を働かせやすいことを利用します。
また、コピーライティングのように伝えたいことをワンメッセージに纏めた方が伝わりやすく、人は動きやすいのです。
2.きれいに書かない
これは、感情を揺さぶるような文章を書くこと。人を動かすのは論理ではなく感情だとこと。
表面的な文章では相手の記憶に残らない。
本文引用
×先日、お勧めして下さったお店でハンバーグを食べてきました。噂に違わず美味しかったです。
〇この間は、教えて頂いたお店に行ってきました。ナイフを入れた瞬間、肉汁がジュワっと溢れる半バーク、びっくりする美味しさでした。
ジュワっとなど感情に響くキーワードを入れて顔が見える状態にします。
ポイントは、きれいにまとめるよりも相手の感情に訴えかけることが大事です。
3.自分で書かない
これは、簡単に言えば自分が書きたいことを書くのではなく読み手の心を汲み取って書く。マーケティングで言えばターゲティング、ペルソナ設定をしてから読み手の心を汲み取って書く。
人を動かせるほどの文章を書くには、やはりしっかり調査してから書くのが大事です。ブロガーの人が良く誰に向けての文章なのかが大事と発信していますが正にこれですね。
この3つが文章を書く上で骨格になりますので非常な重要な3原則です。常に頭に入れ置きましょう。
他に書いてあること(文章術テクニック)
今までは、文章の特徴とベースとなる文章の3原則のことを書きました。
ここからが本番のテクニックになります。
ですのでここからは、じっくり本を読んでテクニックを自分のものにしてほしいと思います。
テクニックの大枠のテーマだけは、書いておきます。
一つは、人を動かす7つのトリガー
- 興味
- 本音と建前
- 悩み
- 損・得
- みんな一緒
- 認められたい
- あなただけの
この心理は非常に重要なのでしっかり読みましょう。
もう一つは、文章の5つのテクニック
- 書き出しはポジティブに
- なんども繰り返す
- 話しかけるように書く
- 上げて、下げてまた上げる
- 追伸をつける
になります。非常に重要です。
私自身、読んでいてイチイチ納得してしまいました。
これをしっかり理解して文章を書けば格段に読まれる文章になり書くのが面白くなるのかもしれません。
この本のお勧めの人
この本は、美しい日本語を使って文章を書くという本ではなく、文章を読んでもらい相手を動かす本です。
ですのでお勧めの人は
- ブロガーやライターさん
- マーケティングをやっている人
- コピーライティングを学びたい人
- 営業をしている人
- 販売、ショップの定員さん
- 対人関係にも使える
これらの人は確実に読んでおきましょう。全然、仕事が楽になると思います。