読み終えて衝撃を受けた。
今まで生きてきた人生を振りかえると納得がいく。
人が成功するには、とにかく実力が大事だと思っていた。まず、この本を読んでない人は皆そう思っているだろう。
これが違うという事になればびっくりしないだろうか!
この本を読まずに足元を救われたくない。
成功、上手くいきたいと思ったらこの本に書かれていることは重要なので知っておく必要がある。
錯覚資産という考え方
錯覚資産とはどうこうことだろうか?
例えばある政治家がいたとする。
直感的な実力が政治手腕2、容姿10、人柄5、政策3だったとする。(ペンがなく手でパソコンに書いているのですまん)

そうすると容姿が良いという特徴が政治手腕5、人柄8、政策7というように錯覚を起こさせてしまう。

分かりづらいかな。もう一つ。自分が面接官だったとする。
最初の人は、ボロボロの服装でアピールを「AでありBである」と言ったとする。しかし、ボロボロの服装が駄目だこりゃという雰囲気にさせてしまう。
次にビシィーと服装で清潔感がある感じできてアピールを「AでありBである」と言ったとする。全く一緒の事を言っているだけどさわやかな印象がきっちり来て仕事をしてくれると錯覚を起こさせてしまう。
要はある一つのプラスの印象が他全てを下駄を履いているように上げてしまう錯覚がある。
また、逆も然りである一つのマイナスの印象が全てを下げてしまう錯覚があるということだ。
これは、思考の錯覚で本人は錯覚していることに気づけない。
本人の実力でなく回りが良かった為に達成できた実績でも思考の錯覚を生み出す。
ここで重要なのは、「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」は資産として機能する。
本書ではこれを「錯覚資産」と呼んでいる。
ん?ってなるかな。再度言う。
錯覚資産の重要性
人は実力があると成果が出やすい。実力→成果
ただ、その成果を正当に判断してくれればいいが判断されない場合は成果が出ていないので実力は評価されなくなる。
成果→錯覚資産。成果を錯覚資産に繋げた場合のみ次にいい環境を手に入れることができる。錯覚資産→環境。
こうなると環境→実力→成果→錯覚資産という良い循環ができる。
しかし錯覚資産を使えば成果が出てしまうことがある。
成功したインフルエンサーの言葉は、大したことがなくても評価されてしまうように錯覚資産→成果、成果があるから更に錯覚資産を増やし→成果という繰り返すパターンもある。
これと似たように錯覚資産があるから環境が良くなり次は大した実力がないものでも成果が出やすい状態になっていることがある。錯覚資産→環境→成果→錯覚資産というようにだ。
- 実力→成果→錯覚資産→環境のループ
- 錯覚資産→成果のループ
- 錯覚資産→環境→成果のループ
全てにおいて錯覚資産が関わり、錯覚資産の重要性が分かる。
錯覚資産があると
錯覚資産があると回り(上司や同僚など)がこの人はできる人、凄い人と錯覚している状態になりより良い環境になってチャレンジしやすく実力もついて成果も出る。
ということで錯覚資産も更に増えていくという良いスパイラルに入る。
錯覚資産→環境→実力→成果
実力をつける為にスキルばっかりを磨いていて錯覚資産について無知であるとなかなか成果に結びにくい。
何故なら回りにできる人、凄い人という錯覚されないとよい環境になりづらく成果が出にくいからだ。
結構これが何年も経つと埋めようがないぐらいの開きになっていくので錯覚資産を意識している意識してないで大きく人生が違ってくる。
本書お勧めの人
ある程度錯覚資産が分かったところで錯覚資産の増やし方、活用方法、錯覚資産を知らない危険性、また他の認知バイアスなどの重要性については本書を読んで深く学んでほしい。
認知バイアスは、まだ沢山出てきて、ハロー効果、少数の法則、後知恵バイアス、利用可能ヒューリスティック、デフォルト値バイアス、認知不協和音の理論、感情ヒューリスティックなどがありこれらのどれも大事なのだ。
是非読んで見てほしい。
- やはり運とかよりも実力が一番だと思っている人
- 回りの評価が低すぎると思っている人
- 思ったほどでもないのに評価されている人の理由
- 人生が上手くいっていないと思っている人
- 認知バイアスなど思考の錯覚を学びたい人
- マーケティングを学んでいる人